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新築K様邸と木材の話

3月に完成した新築の戸建てをご紹介させていただきます。
床面積は46.5坪(約153.7㎡)の2階建て。

玄関アプローチの天井には、船の甲板にも使われるチークの無垢材を
壁は道南杉を使用しています。

ご家族の大事な自転車も屋根があるので、安心ですね。

チークは、シソ科シソ目というあのシソ(大葉とか)の仲間なのですが、
材質は耐久性が高く、更に天然の油成分により、腐食や害虫にも強いという
特徴があります。
腐りにくさと耐水性の高さから造船用の木材としても重宝されていて、
あのクイーンエリザベス2の内装などにも使用されている銘木です。
無垢材というのは、ベニヤみたいに重ねて貼り付けた合板とは対照に、
原木を使う大きさに製材したものです。

道南杉は、弾力性があり、粘り強く、その香りには、リラックス効果があるそうです。
なお、北海道南部で採れる杉なので「道南杉」なんですね。

さて、玄関を入ると正面にはリビングに通じるドアが。

他にも左右にもドアがあり、片方はパントリーに、

もう片方は、シューズインクローゼット(SIC)に繋がっています。

念のため、シューズインクローゼットとは、靴(シューズ)をはいたまま
入る(イン)ことができるクローゼットのことですね。
あと、パントリーはキッチンに隣接して、食料や食器とかを収納する
小さなお部屋のことです。


リビングはメープルの挽板がチョイスされています。
メープル材は、穏やかな木目ときめ細かな優しい色味が特徴ですが、
体育館やボーリング場にも使用される丈夫な材木でもあります。
そのメープル材に2mmという厚さを持たせ、
合板の上に貼り付けて使用しています。
厚めにしたことで、無垢材のような質感を持たせつつ、
表面に傷がついてしまうようなアクシデントがあっても、下の材木が見えにくく、
合板にすることで無垢材の欠点である割れや伸縮を最小限に留めるという工夫です。
何が何でも無垢材の方が優れている!というわけではないんですね。


改めて、リビングですが、26畳という圧巻の広さは、
大きな吹き抜けと全開口のハイサッシ(2.4m)で
開放感も抜群!更に広く感じられます。

ご主人様はお仕事柄、人をお招きする機会も多いとのこと。
テラスも含め、広々とした空間でくつろいでお過ごしいただけそうですね。
また、上に庇があるため、雨の日でもサッシを開放することができます。

この庇にはアプローチの天井同様、チーク材が使用されています。

そして、サッシの手前にある通風口のようなもの。

こちら、エアボレーという床下冷暖房システムの吹き出し口です。
例えば、冬場であれば、床下の空間全体が暖められるため、トイレや
脱衣所といった空間も快適に。
壁掛けエアコンが必要ないので空間もすっきりしています。

ということで、エアコンがないかわりに
リビングを見守るゾウさんとキリンさん。

かわいいですね。


リビングとキッチンは隣接しており、奥様もお料理をしながら
お子様やお客様の様子に目を配ることができます。
カウンター越しにはなりますが、会話に参加しやすいのも
良いところですね。

キッチンで使用されているのは、オーク材で
耐久性・耐水性に優れている他、木目の美しさに定評があります。
家具やフローリング材として人気がある他、
ウィスキーやワインの樽にも使用されているのがこのオーク材です。
余談ですが、オーク材は産地によってウィスキーの香りや味が変わるそうですよ。


冷蔵庫の左に見えるのは、玄関とも繋がっているパントリーですね。

買い物した食料や、通販などで購入したものも
玄関直通だとすぐにしまえるので便利です。

玄関でご紹介しましたように、パントリーとリビングに通じる扉と
もう1つがシューズインクローゼットでした。

玄関から入ってすぐに上着やバッグなどを置くことができる
ということで最近、人気がありますね。
新型コロナウイルスの影響がこんなところにも……。


ここの手洗いのところに木のカウンターがあるのは、
意外に思われるかも知れませんが、
実はキッチンと同じウッドワンさんというメーカーのもので
水に強いタイプのウレタン塗装を4層重ねでコーティング。
メーカーによると、1000時間の耐久実験をクリアしているそうです。
また、虹をイメージしたタイルは、お客様と打ち合わせをして
決めたものでして、こういうところも注文建築の楽しいところですね。


洗濯機の上にあるのは、ガス乾燥機。
ガス型の良いところは、やはりパワーの強いところ。
乾燥が早く、ふっくら仕上がるので時間のない共働きのご家庭や
花粉症の方にも人気が高いですね。
花粉の季節に外に洗濯物を干すのは本当に無理なので。
電気型の乾燥機よりもランニングコストが安い点も注目です。

洗濯機のすぐ脇には勝手口があり、庭に干しへ出る際の動線も意識された
設計になっています。

また、洗面台の扉は、パイン材を使用しています。

パイン材は、主に北米産の松を加工した木材で
種類によって(二葉松とか三葉松とか五葉松とかあるそうで)
性質が違うため、用途も異なるようですが、
全体的に油分が多いため、耐水性に優れているのが特徴です。

余談ですが、パイナップル(pineapple)の「pine」は松、
つまり松ぼっくりに形が似ていることが名前の由来になったようです。
ところが、18世紀頃そう呼ばれるようになるまでは、
松ぼっくりのことを「パイナップル」と呼んでいたそうで
それは、コロンブスが新大陸で見つけたパイナップルをヨーロッパに持ち帰り
王侯貴族に愛されるようになってから数世紀後のこと。

それまでは何という名前で呼ばれていたんでしょうね?

話は戻りまして、洗濯機の左側に見えた畳コーナー。
リビングの奥にも見えた畳コーナーです。

基本的にはゲストルームとして使用されるようですが、
お風呂の脱衣所とも繋がっているので、お風呂上りにくつろいだり、
カウンターもあるので、お子様が宿題をしたり工作をしたりなど
多目的に使用できます。

二階は主に寝室なのでご紹介は割愛させていただきますが、
廊下にも空間を有効活用する仕掛けが。
ゾウさんとキリンさんの後側はこんな風になっています。

いかがでしたでしょうか!

現在、稲岡ホーム建設ではリモート接客も実施しております。
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