日照権のお話は、なかなか厄介な問題でして
マンション建設の話なんぞが出ますと
近隣の方が「日照権はどうなるんだ」と
場合によっては反対運動が起きたりも致します。
裁判などになりますと、
それが「受忍限度」
つまりは生活をする上で我慢するべき限界を超えるかどうか。
これが焦点になってまいります。
という感じで、かつては落語の演目にもなったりしていましたね。
騒音問題などは明確な基準がありまして、
騒音については、地域別に「午前8時から午後6時までは何db」
といったように制定されています。
日照については、日照地役権ですとか採光地役権ということで
建物の高さ制限ですとか日影規制といったあたりが
建築基準法で定められているのですが、
先の「受忍限度」つまり我慢の限界ともなると、
逆に我慢の限界でないなら我慢してね、となってしまうわけでして。
ということで、隣地の造成工事によって
暗くなってしまったS様のお宅。
建物も古くなっていたことから、
お客様とご相談の上で建替を行うことに。
こちら玄関を入ってすぐのところ。
ちょっとわかりにくいかも知れませんが、「WELCOME」という
敷物の左側に棚板とレインコートとかがかけられる収納があります。
家に入る前にレインコートを脱いで、でも乾かしているところが
丸見えにはならないようになっています。
ちなみに「WELCOME」の奥も収納スペースです。
リビングにはハンモックが。
そして、この大きな吹き抜けが明るさを確保するポイント。
今回の建替のキモになる部分ですね。
吹き抜けというと、空調効率が気になるところですが、
そこは断熱性を高めてフォロー。
更に照明はLEDにして、省エネ化。
このお家は、ゼロエネルギーハウス(ZEH)に生まれ変わったのです。
LEDは寿命も長いため、電球の交換頻度が少なくて済むのもいいところですね。
そして、奥に見えるのは空間にアクセントを与える小上がりの洋間です。
こちらは家族で使えるライブラリースペース。
ちょうど玄関先収納の上あたりに位置しています。
リビングが見渡せる配置です。
階段を上ってすぐのところには子供部屋が二つ。
そして、橋のような通路を渡った向こう側には
ウォークインクローゼット(略してWIC)と室内干しコーナー。
天井からの採光と、洗濯物の乾燥に一役買うシーリングファン。
部屋干しした時の生乾きやイヤな臭いの発生防止にもお役立ちします。
お住まいが古くなって来た時に、リフォームするか建て替えるか
ご予算や状況などに応じてベストな提案をさせていただきます。
稲岡ホーム建設にお気軽にご相談ください。