はじめに、homeとhouseのちがいから。
どっちも「家」なんだけど……
Houseは家(いえ)。
しらない人(ひと)の家をみて「おおきな家(いえ)だねぇ」というときはHouseなんだ。
マンションやアパートはHouseじゃないよ。
「ともだちの〇〇くんの家(うち)だよ」だと
Houseじゃなくて、Homeになるよ。
Homeは家(うち)。
「ただいま」って帰(かえ)るところ。
しっている人の家だったら
Homeになるんだ。
マンションでもアパートでも
そこにすんでいればHomeだよ。
HouseとHomeは英語(えいご)。
イギリスやアメリカ、カナダやオーストラリアなど
いろいろな国で使われていて、世界(せかい)の共通語
(きょうつうご)ともいわれているよ。
外国(がいこく)にいくときに、話(はな)せると、とても便利(べんり)だし、外国(がいこく)やコンピュータ関係(かんけい)のしごとをしたいなら、おぼえておいたほうがいいかもね。
公用語(こうようご)ってきいたことあるかな?
国(くに)が
「みんなのまえで話すときは、このことばを使(つか)ってね」ときめたことばだよ。
国によっては、公用語が2つとか3つとかある国もあるよ。
スイスは、ドイツ語(ご)・フランス語・イタリア語・ロマンシュ語の
4つが公用語なんだって!
おぼえるのが大変(たいへん)そう……とおもうかもしれないけど、
じつは、スイスのなかでも、
ドイツ語で話す地方(ちほう)、
フランス語を話す地方、
イタリア語で話す地方、
ロマンシュ語で話す地方があって
みんながわかるように
4つのことばが公用語に
なっているんだ。
日本(にほん)だと、
東京(とうきょう)の人がドイツ語で
北海道(ほっかいどう)の人がフランス語、
大阪(おおさか)の人はイタリア語を
話しているみたいなイメージだよ。
スイス ことばの地図
ドイツ語で
homeはhaus(ハウス)
houseはzuhause(ツーハウゼ)
フランス語で
homeはmaison(メゾン)
houseはAccueil(アケリ)
イタリア語では
どっちもcasa(カーサ)だよ。
ロマンシュ語はわからなくてごめんね。
話せる人もすくないことばで、とてもむずかしいらしいよ。
ヨーロッパのことばで「家」
イギリスとおなじヨーロッパには、英語や、さっきでたドイツ語、フランス語、
イタリア語の他にもたくさんのことばがあるよ。
スペイン語やポルトガル語も英語みたいにいろいろな国の公用語になっているよ。
スペイン語で
houseはcasa(カーサ)
homeはhogar(オーガァル)
ポルトガル語ではどっちも
casa(カーサ)
イタリア語とおなじだね!
イギリスうまれの英語も、スペイン語も、ポルトガル語も
海をこえていろいろな国で使われているね。
日本でも英語はたくさん使われているけど、ポルトガル語も使われているよ。
「カステラ」や「シャボン」
「ミイラ」とかはポルトガル語なんだ。
「パン(たべもの)」はスペイン語らしいね
Castella
(ポルトガル語)
Sabão
(ポルトガル語)
Mirra
(ポルトガル語)
Pan
(スペイン語)
ロシア語で
houseはдом(ドム)
homeはдомой(ドモイ)
フィンランド語で
houseはtalo(タロ)
homeはKoti(コティ)
おんなじカーサ
スペイン語でもポルトガル語でも
イタリア語でもcasaっていうね。
じつは、ラテン語っていう昔(むかし)の
ことばがもとになったんだ。
みんなもラテン語、使ってるよ。
しってた?
ラテン語でhouseはdomum or casa(ドムマカーサ)
homeはdomum(ドムマ)
……あれれ??domumじゃなくてcasaになったの?
virus
ウイルス
DATA
データ
おなじことばでもちがう?
スイスみたいに地方で話すことばがちがう国は、たくさんあるんだ。
中国(ちゅうごく)語は、世界で1番たくさんの人が話すのに使っていることばで
中国や台湾(たいわん)、シンガポールの公用語なんだけど、
おなじ「中国語」でも、地方によって、話し方やことばがちがうよ。
そんな中国語でhouseは屋(ウー)
homeは家(チィア)
英語でも、イギリスとアメリカで
話し方やことばがちがったりして、
イギリスではアパートをflat(フラット)
アメリカではapartments(アパートメンツ)
ぜんぜんちがうんだね。
日本でも地方で話し方やことばが
けっこうちがうから、おもしろいよ。
「どさ」「ゆさ」とかね。
中国語では、北方語を使う人が1番おおいよ
びっくり!インドの公用語と母語
インドは、公用語が英語とヒンディー語なんだけど、じつは地方によってちがう公用語もあるんだ。たとえば、紅茶(こうちゃ)で有名(ゆうめい)なアッサムには、アッサム語が。とてもいいマフラーとかのざいりょうになる「カシミア」の名(な)まえのもとになったカシミールは、ウルドゥー語。ベンガルトラのベンガルは、ベンガル語。
ほかにも、オリヤー語、カンナダ語、グジャラート語、コク・ボロック語、コンカニ語、
タミル語、テルグ語、ネパール語、パンジャーブ語、マラーティー語、
マラヤーラム語、ミゾ語、メイテイ語があるんだけど、あまりきいたことがないよね。
でも、なんと母語として話す人のおおさでは、ヒンディー語が世界3位(い)、ベンガル語が世界6位なんだ。
ベンガル語は、バングラディッシュという国でも使われていて、世界9位の日本語よりもたくさんの人が母語として話しているんだ。さらに、パンジャーブ語が世界12位、タミル語が世界15位、テルグ語が世界17位、マラーティー語が世界18位、そして、ウルドゥー語が世界19位でだいたいイタリア語とおなじくらい。
はじめてきいたようなことばでも、とてもたくさんの人が話すのに使ってる。
世界ってひろいね!
ヒンディー語で
houseはमकान(マカーン)
homeはघर(ガァル)
ベンガル語では
houseはগৃহ(グリホ)
homeはবাড়ি(バリ)
むずかしい?アラビア語
母語の多いランキングの3位がヒンディー語、
ベンガル語が6位で、
日本語が9位だったけど、
1位はやっぱり人がたくさんいる中国の中国語。
2位は英語で、4位がスペイン語なんだけど、
5位がアラビア語。
シンドバッドとかで有名な
「アラビアンナイト」の「アラビア」だよ。
アラビア語でhouseは منزل (マンズィル)、
homeは الصفحة الرئيسية (アッサッハト)
じつは、アラビア語は、みぎからひだりに読みます。
だから、日本語とまぜちゃうと、へんなかんじになるね。
(日本語も80年くらいむかしは、みぎからひだりだったよ)
アラビア語も地方によって、話し方がちがうので、
アラビア語を使うみんなにつたわるように、
「フスハー」という字でかくためのことばがあるよ。
テレビのアナウンサーはフスハーでお話しするけど、
ふつうの人はフスハーで話すことはないんだって。
アラビア語を使っている人たちは、それがふつうなんだけど、
むずかしいよね。
世界にはもっとたくさんのことばがあるよ
アラビア語もむずかしいけど、日本語だってたいへん。
ひらがな、カタカナだけじゃなくて、ものすごいたくさんの漢字(かんじ)や
かずも1、2、3とか一(いち)、二(に)、三(さん)ってかいたりもする。
(おとなだって、まちがえた日本語を使うことがあるし)
そんなむずかしい日本語が使えるなら、きっと英語とかも使えるようになるよ。
世界はとってもひろいから、
「たのしそう!」とおもったら、
外国のことばもおぼえてみよう!
いまは、インターネットで外国のことばも
べんきょうしやすくなったからね。
(でも、インターネットには、うそや
まちがいもたくさんあるから、きをつけて)
よんでくれてありがとう!