リビングに物があふれて片付かない——そんなお悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
今回ご紹介するのは、リビングの主役である 「テレビまわり」 の快適性と収納力を一新したリフォーム実例です。 一見オーダーメイドの造作家具のような美しい一体感を持ちながら、実は 「キッチンキャビネット」などの既製品を巧みに組み合わせることでコストダウンを実現。 さらに、お部屋の弱点だった窓への大胆な対策や、細部の機能美までこだわり抜いた、アイデア満載の事例となっています。


リフォームのきっかけ
お悩み:リビングに物が多く、雑多な印象になってしまう。
ご要望:リビングの収納力を大幅にアップしたい。費用はできるだけ抑えたい。
こだわりのリフォームポイント

1. 西日対策として小窓を塞ぎ、断熱性とデザイン性を両立
以前の壁面にあった2つの小窓は、西日がダイレクトに差し込み、眩しさや夏の暑さの原因になっていました。 そこで今回は 思い切って窓を塞ぎ、壁としての断熱性を高める改修 を実施。
フラットになった大壁一面には、表情豊かな 石目調のエコカラット(エコカラットプラス『ディニタ』・ダークグレー)を施工。 遮光カーテンで対策するよりも見た目がすっきりし、ダウンライトに照らされた石の陰影が際立つ、まるで高級ホテルのようなシアター壁面へと生まれ変わりました。
2. 既製品(キッチン用)を活用したスマートなコストダウン
収納の主役には、リビング専用家具ではなく 「システムキッチンの周辺収納(キャビネット・吊戸)」を利用 しています。
キッチン用収納は毎日ハードに使われるため、
- 耐久性が高い
- 引き出しの連動性が優秀
- お手入れがしやすい
といったメリットが豊富。 さらに量産されている既製品のため、フルオーダーよりも コスト削減 が可能です。
天井ぴったりに収まったグレーのストーン調キャビネットは存在感があり、リビングの小物をしっかりと受け止めてくれます。
3. リモコンが通る「木製ルーバー」で、機器類を隠しながら快適操作
テレビ下のローボード中央には、美しいスリット状の 木製ルーバー扉 を採用。
中にはチューナーやレコーダーなどのAV機器を収納していますが、 ルーバー(格子)状のデザインにより 扉を閉めたままでもリモコンの赤外線が届く 仕様になっています。
「生活感の出る機械類は隠したい。でも使うたびに扉を開けるのは面倒」 というストレスを解消する、まさに 機能美を体現したディテール です。
4. 素材のコントラストとデッドスペースの有効活用
グレーのシックなキャビネットに対し、ローボードには温かみのある木目調をセレクト。 異素材の組み合わせが空間に心地よいメリハリを生み出します。
また、階段横の斜め壁に合わせて高さを抑えたローカウンターを連続配置。 プリンターやインターホンなどの機器類を1箇所に集約し、以前は目立っていた配線や視覚的ノイズを徹底的に排除しました。

担当者より一言
以前の魅力であった「開放感」はそのままに、「西日・暑さ」といった住まいのストレスを解消し、収納力も大幅に向上。
さらにフローリングの貼り替えやリビング入口戸の交換も加わり、空間全体がまるで別のお宅のような洗練された仕上がりとなりました。
「造作家具は予算オーバーだけど、既製品のテレビ台だけでは物足りない」 「すっきり隠す収納にしたいけれど、AV機器の使い勝手も妥協したくない」
そんな方にぜひ参考にしていただきたい、 【他用途の優れた既製品の流用】×【窓の引き算】×【機能的ディテール】 によるリフォーム事例です。


